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2014年5月17日土曜日

作図エディタDiaの環境構築(2014年更新版)

以前 Dia について書いた記事を更新しようとしたところ、Markdown Here で書いたあとに保存すると、なぜか br タグがつきまくって、レイアウトがめちゃくちゃになってしまいます。
仕方なく、新記事としました。サイトURLの変更とバージョンが上がっている点に関しては、修正しています。
TeX で図を描きたいときにどうしようかと、ドロー系の作図ツールを探していた。TeX と言えば tgif という先入観からそれ系のを探していたが、そういえば Dia があったのだった。Dia はドロー系 (Draw) 作図エディタソフトウェア。検索していたところ、Microsoft Visio とよく比較されているようだ。

本記事では、以下のものを取り扱う:
nameDia for Windows
descDiaは構造的な図を描くためのプログラム
sitehttps://wiki.gnome.org/Apps/Dia
downloadhttps://wiki.gnome.org/Apps/Dia/Download (http://dia-installer.de/index.html.en)
version0.97.2 (2011年)
licenseGNU General Public License
faq.
doc.
nameDiashapes 0.3.0 (Windows/Mac)
descDiashapes は、Dia シンボルの追加のためのダウンロードとインストールを簡単に出来るようにする。Mac 版は先にMONOランタイムのインストール要とのこと。サイトを参照。
sitehttp://dia-installer.de/diashapes/index.html.en
downloadhttp://dia-installer.de/diashapes/index.html.en
version0.3.0
licenseGNU General Public License
faq.
doc.
また、後述の理由により、Python 2.3.X が必須とされる。
namePython 2.3
descPython script language
sitehttp://python.org/download/releases/2.3.5/
downloadhttp://python.org/ftp/python/2.3.5/Python-2.3.5.exe
version2.3.5
license
faq
doc.

どのような図が描けるか

インストールしたままだと、Dia は以下のような36種類の図を描くことができる:
  1. 基本図形
  2. フローチャート
  3. UML
  4. BPMN
  5. Cisco - コンピュータ
  6. Cisco - スイッチ
  7. Cisco - その他
  8. Cisco - ネットワーク
  9. Cisco - 電話
  10. ER
  11. FS
  12. GRAFCET
  13. Lights
  14. MSE
  15. RE-i*
  16. RE-Jackson
  17. RE-KAOS
  18. SADT/IDEF0
  19. SDL
  20. Sybase
  21. UML
  22. クロノグラフ
  23. サイバネティックス
  24. ジグゾー
  25. その他
  26. データベース
  27. ネットワーク
  28. ラダー回路
  29. 化学工学
  30. 回路
  31. 気学と水力学
  32. 構造化分析と設計
  33. 地図(Isometric)
  34. 電気回路
  35. 土木
  36. 論理回路

データ形式

Dia は、独自のファイル形式 (Dia Native Diagram Files) で、情報を落とさない形式 (ロスレス) で、データを扱うことができる。(8.2.1)
またヘルプドキュメントによれば、ファイルの入出力データの形式は、以下のようなフォーマットを扱うことができる:
  • 出力 (Export)
    1. Computer Graphics Metafile (.cgm)
    2. Dia Native Diagram (.dia)
    3. Dia Shape File (.shape)
    4. AutoCad Drawing eXchange Format (.dxf)
    5. HP Graphics Language (.plt, .hpgl)
    6. Encapsulated Postscript (.eps, .epsi)
    7. Portable Network Graphics (.png)
    8. Scalable Vector Graphics (.svg)
    9. Scalable Vector Graphics gzip compressed (.svgz)
    10. TeX Metapost macros (.mp)
    11. TeX PSTricks macros (.tex)
    12. WordPerfect Graphics (.wpg)
    13. XFig format (.fig)
    14. XSLT (eXtensible Stylesheet Language Transformation) (.code)
(以上14種類のフォーマット。“8.2.3 Exporting: Support for Other Formats”より)
  • 入力 (Import)
    1. Scalable Vector Graphics (.svg)
    2. AutoCad Drawing eXchange Format (.dxf)
    3. XFig File Format (.fig)
    4. GdkPixbuf bitmap graphics (.bmp, .gif, .jpg, .png, .pnm, .ras, .tif)
(以上10種類のフォーマット。“8.2.2 Import Formats”より)

インストール方法

Windows環境においては、Python 2.3 を、最初にインストールする必要がある。Dia はプラグインとして Python の形式を採用している (信じられないことだが(!)、プラグイン無しのDiaでは、図形の回転ができないのである (なぜ、このようなトチ狂った仕様にしてしまったのか、私には理解できない……)。

Dia のインストーラは、Python 2.3がインストールされているか否かを検知するため、インストールは以下の順番で行わなければならない:

  1. Python 2.3
  2. Dia
  3. PyCairo
  4. PyGtk
  5. Store the rotation script (dia_rotate.py) into Dia installation folder(ex. C:\Program Files\Dia)
  6. Diashapes
ただ、ほとんどの図形は、dia_rotate.py をインストールしても、回転できないのであった。。。
Dia, Diashapes ともに、インストールには、ダウンロードしたexeファイルを、実行するだけである。
Diashapes でダウンロードしたデータは、フォルダ:C:\Documents and Settings\Winユーザ名\.dia\ 配下に格納される。

While the GDK rendering engine provides support for rotated text, having rotated text is only part of the problem. We also need infrastructure so that handles, connection points, bounding boxes etc. are rotated along with the object. Help on this would be appreciated.
GDK のレンダリング・エンジンはテキストの回転をサポートしているものの、テキストの回転は問題の一部分にすぎない。われわれはまた、操作、コネクションポイント、バウンディングボックスなどといった回転したオブジェクトの基板的な機能を必要としている。これについて協力していただけると嬉しい。



> 2014-05-17修正: 引用文について更新した。

附言

OpenOffice の Draw か、Inkscape を使うべきなのかも知れない。。。

References


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