背景
ブラウザ上のテキストエリアなどで、入力する文をエディタを使って編集を行いたい場合、Firefox では、アドオン:“It's All Text!” を利用するのが便利らしい[佐々木2009]。
しかし、自分の環境では、このアドオンを利用することが出来ずにいた。というのも、自分の Windows の ログオン(アカウント)名は、日本語を含むものだからだ; このアドオンでは、一時ファイルをアカウント名を含むフォルダに作ろうとする。しかし、海外製のアドオンということもあり、日本語を含むフォルダについては考慮されておらず、エディタ起動時にエラーとなってしまう。
しかしこの度、別のアドオン:Vimperator [MAX2011]を使用して、まさに望んでいたことができたので、ここに報告したい。
いやー、すばらしい!!
前提とする環境
- Windows XP Version 5.1 (Build 2600.xpsp_sp3_gdr.101209-1647 : Service Pack 3)
- Firefox 5.0
- エディタ xyzzy 0.2.2.234
Vimperatorのインストール
ここ から、インストールする。
xyzzy を使ってテキストエリアを編集するときの Vimperator の設定
インストール後に、設定ファイルで、 xyzzy を使用するよう指定する。
設定ファイルの作成
初期設定ファイル:.vimperatorrc (Windows環境では _vimpratorrc) を
というコマンドを実行することで、作成する。
コマンドを実行すると、ドライブ %HOMEDRIVE% の フォルダ %HOMEPATH% に、
_vimperator
というファイルが作成される。エンコーディングは、Unicode(UTF-8)のようだ。
エディタの指定
パスの通ったコマンド名、またはフルパスで、エディタを指定する。
エディタを指定するときに:
- コマンドと、そのオプションを0個以上、記述する
- フォルダの区切りは、バックスラッシュ(\)をふたつ、もしくはスラッシュ(/)で書く
- コマンドとオプションらの区切りは、スペースで書く
- ひとつのコマンド内、もしくはオプション内のスペースは、バックスラッシュ(\)で、エスケープする
ように記述する。
上記を踏まえて、xyzzyを指定する場合、以下のようになる:
set editor='C:\\Program\ Files\\xyzzy\\xyzzy.exe -m html-mode -e (setq\ *default-fileio-encoding*\ *encoding-utf8n*)'
設定がなされれば、 Firefox 上に表示された Web ページのテキストエリア等で、 Ctrl+I でエディタ(xyzzy)を HTML モードで、起動できる。エディタで編集後、セーブして終了すると、ブラウザ上の当該テキストエリアに、編集したデータが入力される。
html-mode はお好みで。
Future Work
Vimperator とは直接は関係ないかもしれないが、複数機種を使っている場合、 Dropbox で設定ファイル共有すると便利かもしれない。
-ruedap, “Vimの.vimrcと.vimフォルダをDropboxを使ってWin/Macで共有する”
http://d.hatena.ne.jp/ruedap/20110301
References
- [佐々木2009] 佐々木俊尚, 『仕事するのにオフィスはいらない』, 光文社新書, 2009
- [MAX2011] maxauthority, “Vimperator”, 3.2; Add-on for Firefox>拡張機能>Vimperator, https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/vimperator/, 2011
- [KAMEI2005] 亀井, “xyzzy”, 0.2.2.234; http://www.jsdlab.co.jp/~kamei/, 2005
- [HASH2011] T_Hash, “It's All Text! でGmailもEverNoteもTwitterもFirefox経由の外部エディタ編集できる!と思ったらVimperator標準で同じ機能があった件”, http://t.hash.bz/archives/3172407.html, 2011
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