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2011年8月8日月曜日

起動時に文字コードの指定して xyzzy をコマンドラインから起動

概要





前回のエントリ

で、 Vimperator を使用して、Webページの入力欄のテキストを好みのエディタ (xyzzy) で、編集する方法を示した。



しかしながら、この方法だと、 xyzzy の自動判定により、ときどき意図しないエンコード(*encoding-sjis*) で、一時tmpファイルを開いてしまう現象が起きる。



そこで本エントリでは、 Vimperator の editor で xyzzy を利用する場合、強制的に文字コードを指定して一時ファイルを開くためのワークアラウンド(ラッパBATファイルの作成)を、紹介する。


調査



コマンドラインや初期設定ファイル (.xyzzy) で、 change-fileio-encoding などで指定した結果がなぜ反映されないのか、以下の3つの観点から、調査した。

(1) Vimperator の editor コマンド文字列



Vimperator の set editor で与えたコマンド文字列は:
コマンド文字列 一時ファイル名

という形式で、実行される。


つまり、何も対策しないままだと、一時ファイル名は、コマンドに対する最後のオプションとして指定されることになる。

(2) xyzzy コマンドライン・オプションの順序性



xyzzy のコマンドライン・オプションの形式は:
起動時の引数は以下の形式を受け付けます。
xyzzy [-image dump-file] [-config config-directory] [-ini ini-file] [-q|-no-init-file] (other-option|file)*
-image、-configまたは-iniを指定する場合は、それ以外のオプションより前になければなりません。
また、-qまたは-no-init-fileを指定する場合は-image、-configおよび-ini以外のオプションの先頭に
なければなりません。

されている


ここで、このコマンドライン・オプションを含む諸設定は:
初期設定ファイル→コマンドライン・オプション

の順に、実行される。また上記引用のように、コマンドライン・オプションが複数指定されている場合、左から順に、解釈される。

(3) xyzzy ファイル読み込み時の文字エンコーディングの判定



与えられたコマンドライン・オプション中、指定されたファイル名を読み込む際、 xyzzy の
ツール>共通設定>読み込みタブ

が、「自動判定」になっていたならば、自動判定が実行される。これは、ファイル名指定の前に文字コードの指定 (*default-fileio-encoding*) があろうと・なかろうと、実行される。

分析



調査の結果から:

  • vimperator は、ファイル名を、editor に設定されたコマンドの最後につけて呼び出す

  • xyzzy は、ファイルを開く時に、指定のあり・なしに関わらず再度、文字エンコーディングを自動判定している

  • よって、自動判定が正しくない場合に、文字コードの指定を期待通りに行うには、ファイル名指定よりも後で、行う必要がある

ことが判明した。




以下のようなBATファイルにより、xyzzy のファイル名の後ろに文字エンコーディングの設定 (revert-buffer *encoding-utf8n*) をするラッパを作成し、 vimperatorrc の set editor には、このラッパを指定する:


BATファイル: vimpexyzzy.bat
@echo off
rem ///////////////////////////////////////////////////////////////////
rem // vimpexyzzy.bat  - wrapper bat for 'set editor' of vimperator.
rem //   enables xyzzy to specify encoding on reading a file with revert-buffer.
rem //
rem // Aug. 2011 http://voidptr.seesaa.net
rem ///////////////////////////////////////////////////////////////////
"c:\Program Files\xyzzy\xyzzy.exe" -m html-mode ^
-e "(setq *default-fileio-encoding* *encoding-utf8n*)" ^
-e "(set-buffer-fileio-encoding *encoding-utf8n*)" ^
-e "(change-fileio-encoding *encoding-utf8n*)" ^
"%1" ^
-e "(revert-buffer *encoding-utf8n*)"
@echo on



Vimperator の初期設定ファイル: _vimperatorrc の editor の設定
set editor='C:/Program\ Files/xyzzy/vimpexyzzy.bat'




これにより、指定の文字エンコーディングでファイルが読み直されるため、所望の結果を得ることができる。

Conclusion




  • Vimperator で外部エディタを起動するとき、文字エンコーディングが意図していない SJIS (*encoding-sjis*) となってしまうことが、あった

  • xyzzy 起動時のオプションでは、ファイル名の後ろで、文字エンコーディングの設定を行う必要があることが、分かった

  • BATファイルによるコマンドのラッパを作成し、ファイル名の後ろで文字エンコーディングを指定することにより、Vimperator で、所望の文字エンコーディングで一時ファイルを編集することが可能になる


Future Works



もっとスマートなやり方はないものか……

2011年6月27日月曜日

Windows + Firefox 環境で “It's All Text!” の代わりに Vimperator を使うには?

背景

ブラウザ上のテキストエリアなどで、入力する文をエディタを使って編集を行いたい場合、Firefox では、アドオン:“It's All Text!” を利用するのが便利らしい[佐々木2009]。

しかし、自分の環境では、このアドオンを利用することが出来ずにいた。というのも、自分の Windows の ログオン(アカウント)名は、日本語を含むものだからだ; このアドオンでは、一時ファイルをアカウント名を含むフォルダに作ろうとする。しかし、海外製のアドオンということもあり、日本語を含むフォルダについては考慮されておらず、エディタ起動時にエラーとなってしまう。

しかしこの度、別のアドオン:Vimperator [MAX2011]を使用して、まさに望んでいたことができたので、ここに報告したい。

いやー、すばらしい!!